今日の作業。

見切り発車。

キエフの読み方問題。

キエフがキーウになろうが、ロシア語かウクライナ語か、個人的にはどっちでもよいのだけど、このことで思い出したことがある。

 

高校生の頃、世界史でめっちゃ苦労した。苦労というか、自分には全く縁もゆかりもないと思われる昔の人たちがしでかしたことについて、世界規模で学習させられるのである。苦行。そして、世界史の登場人物や地名などの読み方が英語読みかそうでないとかあると自分が知ったのは、学生を卒業したずーっと後のことで、フランス語をなんとなくお勉強し始めた40代になってからのことなんです(未だに「ボンジュール」レベルなのですが…ほっといて)。私が高校生だったの頃の世界史の先生に言いたい。先に「読み方は1つではない。これは〇〇語読みです。△△△と同じ意味です。」とひとこと教えて欲しかった。今思うとあたりまえだけど、世界史は言語に連動している。そのことさえわかっていれば世界史の勉強に少しは興味を持てたのに。なんせ、高校生の頃は英語ひとつでいっぱいいっぱいだったから、他の言語のことを考える余裕なんかなかったんです。

 

例えば「カエサル」なのである。「カエサル」は世界史で習うまで聞いたことのない名前だった。そんな知らんおっさんがどんなにすごいことをやったかとかしらんがな。しかし、あとあと知って驚いたのは「カエサル」は「ジュリアス・シーザー」と同一人物だった!えっ!?「シーザー」なら聞いたことあったぞ!ていうか、「シーザー」の方がメジャーじゃん!なぜそこを「カエサル」で学ばせた?!

 

例えば「ワーテルローの戦い」である。あのナポレオンが負けた戦争である(この程度の知識)。「ワーテルロー」=「ウォータールー」だと知った時も愕然とした。中学生の時から好きなABBAの曲で「恋のウォータールー(原題は単に「Waterloo」)」という名曲があるけれど、「ウォータールーの戦い」で教えてくれていたら、意外な方向から興味が持てて世界史も楽しかったかもしれない。

 

なので、読み方ひとつで人生が変わってしまう可能性もあるので、迂闊に変更しないでほしい…。ロシアに抗議する方法のひとつとして仕方がないのかもしれないけど。そのうち世界史に取り上げられるだろうけど、旧名も併記して欲しい。後世の世界史を学ぶ学生が混乱しませんように。